Yes!プリキュア5

Yes!プリキュア5

『Yes!プリキュア5』は、2007年から2008年にかけて放送された『プリキュアシリーズ』の一部のアニメ作品。このシリーズはプリキュアの第4作で、3代目プリキュアにあたる。主要なキャラクターは夢原のぞみ(キュアドリーム)、夏木りん(キュアルージュ)、春日野うらら(キュアレモネード)、秋元こまち(キュアミント)、水無月かれん(キュアアクア)の5人の少女である。彼らは魔法の力でプリキュアに変身し、敵であるナイトメアと戦う。このシリーズのテーマは友情、勇気、協力である。
『Yes!プリキュア5』の大きな変更点は、プリキュアの人数がこれまでの2人から5人に増えたことだ。従来のシリーズでは2人が共同で変身し、必殺技を使用するのが一般的だったが、新しいシリーズでは各プリキュアが単独で変身し、属性に基づいた個別の攻撃や防御技を使用するようになった。また、マスコットキャラクターも変更され、以前のオスとメスのペアから、人間の青年に変身するオス2匹のコンビに変更された。この変更は、プリキュアにアドバイスを提供できるキャラクターを導入し、イケメン要素を加えるために行われた。

Yes!プリキュア5のレビュー・評価・感想

Yes!プリキュア5
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マンネリなどから分岐点が迫られたヒット作続編「Yes!プリキュア5GoGo!」

2008年2月から2009年1月にかけて放送されたプリキュアシリーズ第5作で、前作Yes!プリキュア5の正当な続編として世界の秘宝を狙うエターナルとプリキュアとの新たな戦いが描かれる物語です。
前作のヒットによりS☆Sでは成しえなかったMH以来の同じキャラや世界観による2年目という流れになった作品で、前作のキャラ達が引き続き続投や世界観を継続しつつ変身後のコスチュームが一新され、以降のオールスターズ系の作品でこのデザインで登場するといった流れや正式にプリキュアの名が付かない新戦士の加入などもMHに近い流れになっています(強いて言えば敵組織が異なるぐらいでしょうか)。
続編ものができたのも前作のヒットの恩恵があっての事ですが、ストーリー面ではテーマが夢なのにプリキュア達がサザエさん方式で進級することなく歳をとっておらず(更には去年の話も普通にするという)、本作最大のツッコミ所になっていて、またMHと同様2年連続で同じキャラや世界観だと関心が長続きせず前作より苦戦したイメージがありました。2年連続同じキャラや世界観といった流れは本作が最後になりましたが、後の和解路線の先駆けとも言えるブンビーの扱いや5作記念という事で短編で初めてオールスターを実現させたりとある意味最初の分岐点と言える作品になったといえます。

Yes!プリキュア5
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多人数路線を初めて導入したシリーズ第4作

2007年2月から放送されたプリキュアシリーズの4作目です。
秘宝ドリームコレットを狙う悪の組織・ナイトメアと、5人のプリキュアの戦いを物語となっています。
前作「S☆S」から一転して、コンビ路線から5人組になり、後のシリーズに続く多人数路線を最初に定着させた作品となりました(前作までの2人揃わないと変身できないという弱点も本作から単独変身が定着していく流れになったといえます)。
前作が商業的に振るわなかった反省点も踏まえた結果、本作は屈指の人気タイトルになり、後のシリーズへの客演や大人版の続編など様々な形で取り上げられる機会が多い作品になりました。

改めてチェックすると、敬遠されがちなメンバーとの棘のある関係性や、敵組織のブラック企業感が大人の視聴者としては生々しいと感じます。
比較的自由度が高くなったと感じる所もありますが、個人的な感想としては、キャラへの感情移入度や映像の迫力に関しては前作よりも落ちている印象を受けました。
熱狂的なファンが多い作品ではあるものの、諸手を挙げて褒めきれるとまではいきませんでした。しかし、後のシリーズでは定番となる多人数路線や単独変身を導入したのは画期的だったといえます。