わたしの叔父さん

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9

彼女の判断

北欧デンマークののどかで美しい農村に、叔父さんと酪農を営んでいる27歳の女性がいた。彼女は獣医になれるほどの知識や実力に恵まれながら、病気を持つ叔父の日常の生活支援や酪農に日々時間を費やしている。
二人の毎朝のルーティンはすごくシンプルで、ことばも少ないながらどこか安定した印象がある。

ある時、彼女は同じ地区に住む青年と合唱の練習を通して知り合い、彼らはお互いに惹かれていく。
そんな中彼女は知り合いの獣医に誘われて都市での講義に参加するが、講演前の約束の時間に電話に出ない叔父に胸騒ぎがとまらず、獣医の妻に叔父の所在を確認してもらう。
ほどなくして連絡が入り叔父が農場で怪我をし入院したことを知る。急ぎ帰った彼女は、その日から酪農仕事と入院ケアに専念するようになる。

一方青年からのアプローチは度々あるが、気持ちに答えられないと判断した彼女は、すさまじい勇気と覚悟と行為を持って青年に意思表示をし距離を置くことにする。叔父の入院が長引く中で彼女はある時、これまで行ってきた叔父との朝のルーティンを病院内で再現するようになった。これが功を制して叔父も回復し、元の生活に戻れることになった。

叔父との生活を最優先にした彼女の深い想い。自身の心に刻まれ当分消えることはないだろう。