海外映像作家、二人のデビュー作
チェコのシュルレアリスム映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルと、フランスのアニメーション作家シルヴァン・ショメ。共に映像作家としてはかなり有名な人物です。が、そんな彼らにも無論「新人」の時代はありました。そこで、今回は二人のデビュー作をまとめてみました。受賞作の多いショメと、心にずしりと来る作風のシュヴァンクマイエル。彼らの原点とは一体…?
Read Article
シルヴァン・ショメは1963年生まれ、フランスのメゾン=ラフィット出身のアニメーション作家、映画監督。代表作に『ベルヴィル・ランデブー』、『イリュージョニスト』などがある。
シルヴァン・ショメは美術学校に在学時、初のコミック作品『Secrets of the Dragonfly』の作話を担当して出版している。卒業後はリチャード・パードン・スタジオに入り、アニメーターとして仕事をするためロンドンに移り住んだ。1988年の9月にはコマーシャル制作の自由契約業務を確立し、プリンシパリティー, ルノー, スウィントン、 スイス航空などの業務を行うようになった。
1991年に初めての短編アニメーション映画『老婦人とハト』の制作に取り掛かり、1997年に発表。この作品はアヌシー国際アニメーション映画祭と広島国際アニメーションフェスティバルの大賞を受賞した他、アカデミー賞の短編アニメーション部門賞にもノミネートされた。2002年には初の長編アニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』が公開され、自身の名前を世界に轟かせた。