Horizon Call of the Mountain

Horizon Call of the Mountainのレビュー・評価・感想

Horizon Call of the Mountain
7

圧倒的なビジュアルと直観的な操作への感動

この作品の良い点は、グラフィックがとても綺麗であることだ。
Forbidden Westで見ていたあの世界に実寸大で自分が入り込んだ時、テレビ越しに見るよりも距離が近いことによるグラフィックの粗が気になるのではないかと心配していたが杞憂だった。
よっぽどの至近距離でオブジェを見つめたら勿論CGなので細かなポリゴンには気付くがまず通常のプレイにおいて気になるようなものではない。むしろ広大で美しい景色と巨大で迫力のある機械獣に興奮するばかりだった。

もう1つの点は、物を握る、投げる、物を作る、弓を射る等のアクションを、現実に限りなく近い動作で行うため、高い没入感が得られるところである。
ステージのあちこちに転がっている道具や楽器等を拾って遊ぶことができるのだが、それがまた楽しい。物を投げ捨てた場合、本当にその方向にすっ飛んでいき、谷底に落っこちたりといちいちリアルな出来栄えに思わずにやけてしまう。
視線トラッキングによる補助があるのか、弓は概ね狙った場所に命中してくれるので、リアルな動作も相まって自分がまるで弓の達人かのように感じられて、爽快感があった。

悪い点は、視線トラッキングの精度がイマイチなところだ。射的については特に不満はないが、選択画面等で視線トラッキング機能を使用すると微妙にズレることが多く、結局視線トラッキング機能を使わないことがしばしばあった。
他には、クライミングシーンが多すぎるところも。
何故か必要以上に登場するクライミングシーンだが、正直あまり楽しいとは感じなかった。特にピッケル使用時は面倒にも感じ、爽快感は無いに等しい。その割に回数が多いため、ここを楽しめるかどうかが評価を左右する重要なポイントではあると思う。
最後に、ストーリーが単調なのも残念な点だ。
特に捻りもなく、アトラクションのための要素というだけだったのでここにはあまり期待しない方が良いと思われる。