MechWarrior 5: Mercenaries / MW5

『MechWarrior 5: Mercenaries』とは、カナダのPiranha Gamesが開発・販売し、2019年に0WindowsPC向けにリリースされたロボットアクションシミュレーター。『MechWarrior』シリーズのナンバリングタイトとしては、前作から実に12年ぶりのリリースなる。CS向けにもリリースされており、プレイステーションシリーズでも販売しているがローカライズはされていない。
本作はアメリカの巨大ロボットの対戦ボードゲームである『バトルテック』と同じ世界観を有しており、プレイヤーは傭兵部隊との隊長として3015年から3049年の宇宙を舞台に、巨大ロボット兵器である「バトルメック」に乗り込んで戦っていく。ゲームモードはメインとして父親の仇を討つストーリーのあるキャンペーンモードと、自由に宇宙を放浪するキャリアモードの2種類がある。
様々なメックが登場しており、これらのメックを自由にカスタマイズできる。また、『バトルテック』シリーズでは余り知られていないマイナーなメックや、ゲームオリジナルのメックも登場する。
PC版限定となるが有志のユーザーによって様々なMODが配信されており、カスタマイズをより細かくできるようにしたり、本来登場していないメックに乗れたり、UIの大幅な変更等ができる。日本人向けに日本語化MODも配信されており、導入すれば英語が出来ないプレイヤーでも気軽にプレイできるようになる。

MechWarrior 5: Mercenaries / MW5のレビュー・評価・感想

MechWarrior 5: Mercenaries / MW5
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西暦3015年の宇宙で巨大ロボットバトル!

「MechWarrior 5: Mercenaries」はPiranha Gamesが開発・販売し、2019年にWindowsPC向けにリリースされたロボットアクションシミュレーターだ。メックウォーリアシリーズのナンバリングタイトルとしては、2000年に発売されたMechWarrior 4: Mercenariesから実に10年ぶりとなる。

本作はアメリカの巨大ロボットの対戦ボードゲームである「バトルテック」シリーズの世界観を有している。日本でも、1980年代頃にはバトルテック及びテーブルトークRPGとして遊ぶための拡張ルールである「メックウォーリアRPG」を展開しており、ビデオゲームも同シリーズのメックウォーリア1~4のローカライズも行われていた。

メックウォーリア5で舞台となるのは、ボードゲーム版で展開された3015年から3049年の、人類が宇宙に広く移民した中心領域と呼ばれた世界。そこで傭兵として戦っていく。
ゲームモードは3種類あり、一連のストーリーがあるキャンペーンモードと、宇宙を気ままにさすらうキャリアモード、ミッションを設定して好きなメックですぐに遊べるインスタントアクションがある。

キャンペーン・キャリア共に主人公は傭兵部隊を運営しつつ、報酬と名声を得てメックや武器を購入する。傭兵を雇用して部隊を強化し、宇宙を旅していくというオープンワールドに近い感覚でプレイできる。

メックの購入はもちろん、その維持や修理、雇用した傭兵の給与や移動と、とにかくお金がかかる。プレイして間もない頃は部隊の運営はかつかつで、性能が良いメックを買ったはいいが、その修理費と維持費で収支が赤字になるのは誰もが通る道だろう。

登場するメックは、装甲はもろいが非常に素早いライトメック「スパイダー」や、なんでもそつなくこなすミドルメック「シャドウホーク」、遠距離からのビーム攻撃が得意なヘビーメック「マローダー」、シリーズの象徴で骸骨のような顔が特徴の重武装・高火力のアサルトメック「アトラス」など様々だ。

通常のメック以外にもショップで偶に販売している、もしくはクエストを完了して入手できる、ユニークな特徴を持ったヒーローメックも登場する。これらのメックのコンプリートを目指すのもこのゲームの醍醐味だ

また、本作ではオンラインを通じてコーププレイが可能で、ネットで友達と一緒にミッションに挑むこともできる。

多種多様なMDOが登場しているのも本作の特徴の1つだろう。
本作は日本語のローカライズがされていないが、有志のプレイヤーが日本語化MODを出しており、これを導入すれば日本語環境でプレイができる。これ以外にも本作には出ていないメックや、3049年よりも後に登場したメックを使えるようになるものや、メックのカスタマイズをより細かくしたりゲーム性をボードゲーム版のバランスにしたりできるものもあり、ゲームそのものを自由にカスタマイズできる。

日本では、ガンダムシリーズを筆頭に様々な巨大ロボットもののコンテンツがあるが、巨大ロボットに乗り込んで戦えるゲームは少なくなってきている。「体が闘争を求めている」というプレイヤーや、日本以外のロボットゲームをプレイしてみたい方にはぜひオススメしたい。