禁じられた遊び / Jeux interdits
『禁じられた遊び』とは、1952年に公開されたフランスのドラマ映画である。日本初公開は1953年。同名の小説を原作としている。
舞台は大戦中のパリ。戦争孤児のポーレットと心優しい少年ミシェルは共にお墓造りという遊びに夢中になり、幼い2人はミシェルの死んだ兄の墓や教会や霊柩車などからも十字架を盗むようになってしまう。その後ポーレットは孤児院へ引き取られて行くが、ミシェルの名前を叫びながら雑踏の中へとひとり消えていってしまう哀しいラストシーンが有名であり、無垢な子ども達の目を通して描いた反戦映画の傑作である。
監督はルネ・クレマン。映画全編を彩るナルシソ・イェペスの美しいギターのテーマ曲「愛のロマンス」も大ヒットし、第25回アカデミー賞名誉賞、ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞などを受賞。日本ではキネマ旬報ベスト・テン 外国映画のベスト・ワンに選出され、1971年には大島弓子により漫画化もされた。
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