エデンの東（映画） / East of Eden

『エデンの東』とは、1955年に公開されたアメリカのドラマ映画である。日本初公開も同年に行われた。
本作は旧約聖書のカインとアベルの物語を元に、舞台をアメリカのカルフォルニアの農家に置き換え、農場を営むアダムの2人の息子、父に可愛がられる兄アーロンと、その反対で死んだ母親に似ているという理由で父から疎まれ肉親の愛を求めてさすらう弟のケイレブ（キャル）を巡る物語である。主人公ケイレブを演じたジェームズ・ディーンは、初主演作のこの作品でハリウッドを代表するスターになり、後に50年代のティーンエイジャー達のアイコン的存在になった。
原作はジョン・スタインベックの同名小説。後半部分はポール・オズボーンが脚色した。監督はエリア・カザン。レナード・ローゼンマン作曲のテーマ曲も大ヒットしている第28回アカデミー助演女優賞、第13回ゴールデングローブ賞作品賞（ドラマ部門）、第8回カンヌ国際映画祭劇映画賞などを受賞。数々の邦画にも影響を与えている。