新たな視点で描かれるダーク三国"死"
「真・三國無双」や「三国志」シリーズで知られるコーエーテクモゲームスの中でもアクションゲームで高い評価を得てきたTeam NINJAによる、もはや強さしか感じないノウハウの掛け合わせ。それが「Wo Long」です。
本作はいわゆる死にゲーという「何度も死んで覚える高難易度アクション」なんですが、復活ポイントの直後に手強い敵を配置してくれるなど練習の導線が丁寧に敷かれているので、初めての人にもおすすめです。ストーリーも三国志を土台にしつつ、あくまで主軸は「名もなき義勇兵が、世の中に混沌をもたらす道士を追う」ダークファンタジーにあるため、元ネタを知らない人でも楽しめるようになっています。三国志演義という虚実の入り混じった題材を扱うにあたって、大胆ながらも整合性のとれた発想を用いることで「演義の踏襲」と「ゲームオリジナルのストーリー」を両立させている手腕にも注目です。
肝心のアクション部分も爽快かつ快適で、豊富な武器と攻撃手段の自由な組み合わせで攻略できるのが楽しいです。また、ステータスの振り直しやプレイヤーキャラクターの容姿変更が何度でもでき、装備の外見も任意のものに変えられるなど、非常にユーザーフレンドリーな仕様となっています。