ウォーハンマー40,000:メカニカス

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ウォーハンマー40,000:メカニカスのレビュー・評価・感想

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ウォーハンマー40,000:メカニカス
9

独特の世界観で綺麗ごとを一切言わない妥協のないSFタクティクスゲーム

通常、どんなに荒廃した世界観を演出していてもどこか救いがあるというのが多くのテレビゲームに言える点ですが、ウォーハンマー40000メカニカスはそうした部分において救いはないです。そこがこのゲームの魅力です。荒んでいるのになぜか明るい希望のようなものが見えるといったことは、このゲームでは一切妥協がなく、悲惨な状態のままゲームが進みます。古代文明の残した技術をいかなる手段をもってしても調査するというのがこのゲームの醍醐味で、プレイヤーは指揮官という形で超古代文明の遺産を探すという点が面白いです。ターン制のシミュレーションゲームでバッタバッタと敵を倒していけばいいのかと思うでしょうけど、そうはならないのがこのゲームの魅力で、何と敵は再生します。敵は超古代文明が生んだ機械生命体で、きちんとした手順を踏まないと再生してまた敵対するんです。しかも彼ら、敵対陣営のネクロンは物量で襲ってくるようになり、期限内に超古代文明のテクノロジーを探し出して逃げないと大惨事になります。調査しながらも敵対者を撃退するという時間との勝負があるのもこのゲームの魅力です。登場キャラクターたちはおどろおどろしく、とても人間に見えないですが、世界観に入り込めたらそうした問題は一切吹き飛びますよ。