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献身的な母親の裏の顔
病気の娘を支える献身的な母親……と思いきや気の狂った誘拐犯だったという恐ろしい話です。
病気ではなく健康体であるにも関わらず偽母親によって自分は病気だと思いこまされ薬を大量にのまされているなんて、頭がおかしくなりそう。
特に主人公が、自分が犬の薬(人間が服用し続けると足が麻痺する)を飲まされていたと知って過呼吸を起こすシーンは衝撃的でした……。
主人公がなんとか家から脱出しようとあの手この手で模索するシーンや、主人公が病室から偽母親に連れ出されるシーンは、結末はどうなってしまうのか、こちらもハラハラして画面に釘付けになりました。
ラストもかなりいい意味で印象に残ります。
全体的に雰囲気が暗く緊張感のある映画でしたが、見終わった後にはスッキリとした爽快感が残る、とてもいい映画でした。
自分がした行いは結局、自分にかえってくるので悪いことはするものではないですね。
視聴後に一つだけ気になった点は、家から脱出した主人公を匿おうとした男性が偽母親に見つかってしまうシーンで、男性が偽母親に気絶させられただけなのか、それとも殺されてしまったのかというところです。
主人公を助けようとしてなんの罪もない人間が殺されたとしたら流石に可哀想だな、と少しだけモヤモヤしました。