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Smoke on the water
ハードロックは1960年代後半に誕生し、1970年代前半に世界的に定着した。
また、アメリカではロックンロール、ロカビリーなどカントリーにブルースやR&Bの影響を受けた音楽が発達した。
またイギリスでは、ハードロック、プログレッシブ・ロックは、クラシック音楽に起因して発展していった。
「Smoke on the water」は、イギリスのハードロックバンドであるディープ・パープルの楽曲である。1972年に『マシン・ヘッド』というアルバムに収録されたが、1973年にアメリカでシングルがリリースされると、ビルボードチャートで4位を記録した。
この楽曲の特徴としては、イントロのギターリフが印象的である。2音が完全4度で構成されているが、5度のパワーコードのような響きである。それはブラックミュージックの黒人リフを感じさせるもので、そこが非常にかっこよく、この曲の最大の魅力となっている。
ハードロックの特徴としては、ギターとボーカルが主役で、間奏にギターソロが入り、サウンドはエレクトリック・ギターによる大音量の演奏が定番である。
日本では、ギターリフというと工藤静香の「嵐の素顔」のイントロは印象的である。この曲は、イントロとベースのユニゾンであるところがさらにパワフルである。リズムも4ビートで、シンプルなところがさらに力強く感じさせる。スローでハードなサウンドが、楽曲全体に安定感を持たせ、重量感と共に響いてくる。