女子高生に殺されたい / じょしころ

女子高生に殺されたい / じょしころ

『女子高生に殺されたい』とは、古屋兎丸によって描かれたサスペンス漫画。新潮社の発行していた隔月刊漫画雑誌『ゴーゴーバンチ』で2013年から2016年まで連載されていた。女子高生に殺されたいという願望を持つ高校教師東山の、緻密で異常な犯罪計画遂行までの物語を描いている。ある秘密を持つ16歳の美少女真帆や、東山の元恋人の五月など各登場人物の視点で物語が進んでいく。物語の後半では、東山の計画とは想定外な展開によって少しずつ真実が浮き彫りとなっていく。2022年には、主演田中圭にて実写映画が公開された。

女子高生に殺されたい / じょしころのレビュー・評価・感想

レビューを書く
女子高生に殺されたい / じょしころ
6

女子高生に殺されたい人の感情とは

タイトルからして衝撃的なこの作品は、田中圭が演じる高校教師東山春人という人物がずっと思っていた感情。
「女子高生に殺されたい」と、どうやったら女子高生に殺されるかを描いた内容になっています。
元々は心理学を学んでいた春人がある事件をきっかけに突然高校教師になりたいといい、当時の彼女とも別れ教師の道へ進みました。
その事件とは、当時8歳だった幼い少女が成人男性を絞殺したという事件。
8歳の少女に大柄な男を絞め殺すことができるはずがないが、数々の状況証拠から、この少女の犯行だという事になるのです。
そして春人はこの少女のカウンセリングにたちあっており、色々調べた結果、少女が多重人格を持つことが分かります。
その中にかなり凶暴性を持つキャサリンという人格があり、それを知った春人はキャサリンなら自分を殺してもらえる、大人の男でも殺せると確信し、この少女が高校生になるまで待ち自分を殺してもらおうと計画して高校教師へ転職したのです。
そこからはいつ、どこで、どんな風にと計画を進め、その準備の為に教師としての立場や人となりを作っていきます。
殺されたいという思いを持って生きている人間の感情、行動がリアルに描かれており、最後どんな結末を迎えるのかが最大の見どころです。