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美味しいものは、いつの時代も正義!
食べることが好きな人は多くいると思う。美味しそうに食事をいただく描写は、読み手の食欲も湧き立たせ、さらに食事をより一層美味しく感じさせてくれる。
明治時代の戦争の最中、今では考えられないくらい食べ物がなく、栄養失調で死んでしまうものも少なくなかった時代、白米が贅沢品であった時代。
ご飯が3度食べられるという理由で志願兵になるなんて、想像もつかないだろう。
主人公はまさにその理由で陸軍へ入隊。厳しい訓練や戦地で食す食事の描写は、まさに癒しと生きて美味しいご飯を食べる事ができるありがたみを強く感じる。
飯盒が欲しくなる、飯盒で炊いたご飯が食べたくなる。戦地に冷蔵庫はないので、腐らない工夫、傷みにくいものを工夫します。
酢飯に紅生姜、このシンプルな食事がなんと美味しそうなことか。
作中に出てくる数々の軍隊飯は全ていただいてみたくなる。結果、とても健康になれること、ダイエットにも効果があること間違いなしだ。
さらに、数ヶ月に及ぶ船旅での食糧の保存、調達。美味しそうなだけではなく、有事の際に生きていく知識もつく。
実際にあった歴史に基づいたストーリーなので、明治時代の生活もリアルに感じる事ができる。
食べることが大好きな人はもちろん、アウトドア好き、歴史好き、明治時代好きにもおすすめの漫画だ。