討鬼伝

討鬼伝

『討鬼伝』は2013年6月27日にコーエーテクモゲームスから発売されたハンティングアクションゲーム。キャッチコピーは「モノノフたちよ、“鬼”を討て!」。
異形の存在“鬼”と、それを討つ「モノノフ」が存在する世界観のゲームで、プレイヤーはモノノフとなり鬼を討伐していく。討伐の際には、鬼の体の一部を断ち切る・貫く・打ち砕くといった「部位破壊」を行う事が鍵となる。鬼を討伐すると、鬼に囚われたミタマおよび鬼の素材を入手することができ、それを利用して装備を強化していく。鬼の討伐には武器のほか、モノノフが持つ固有の能力も重要である。
『モンスターハンターシリーズ』を超える作品を目指して発売された本作は、『モンスターハンターシリーズ』とは異なる独自の世界観などが評判を呼び、『討鬼伝 極』や『討鬼伝2』といった続編が制作されることとなった。

討鬼伝のレビュー・評価・感想

討鬼伝
9

操作性はモンスターハンターとよく似ていると言われがちですが、ストーリーの壮大さがとても心に響きます。

生きることそのものに誰もが必死になる絶望で溢れた世界だからこそ、生きることの素晴らしさと美しさ、
そんな世界で共に生きる仲間との友情に涙溢れる作品です。
主人公や仲間たちが美しく生きている反面、醜い生き方をしている組織があるということを知る場面もあり、
ゲームのストーリーと言えども、怒りが湧く場面もありますが、
対照的に見ることにより主人公とその仲間たちがより強く希望に満ち溢れた存在であることを改めて実感することができます。
また主人公の味方側に付いている仲間のキャラが時折不審な動きを見せ、
味方といえども疑念が湧く場面もありますが、それは仲間それぞれに悲しい過去があることを知る重大なイベントであり、
仲間の悲しい過去を知った途端、仲間を思う気持ちが溢れ、涙を流さずにはいられません。
仲間の悲しい過去のことが理由で、仲間の多少の不審な動きも疑念も残酷さも許せてしまう、あるいは許さなくとも大目に見ざるを得なくなるかもしれません。
また世界感の関係で生と死に関する描写があるため、もう二度と会えぬ人や二度と見ることのできない景色に悲しむ仲間の姿を見ているといたたまれなくなるかもしれません。
失った仲間のため、これからの人々を守るために生きる仲間たちはより強く美しい存在に見えます。