失踪日記 / disappearance diary

『失踪日記』とは、2005年3月にイースト・プレスから刊行された吾妻ひでおによるノンフィクション漫画である。
作者は1980年頃ニュー・ウェーブ漫画家として人気が高かったが、低迷した後2回の失踪をしその実体験を漫画にした。本作では死にきれずにホームレスとなった経験などが赤裸々に描かれ、各メディアで話題となった。
2005年に「第34回日本漫画家協会賞」で大賞、「第9回文化庁メディア芸術祭」の漫画部門大賞を受賞した。さらに2006年には「第10回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞、「第37回星雲賞」のノンフィクション部門を受賞した。また2019年には、イタリアの漫画賞「グラン・グイニージ賞」で再発見された作品部門を受賞した。
2013年10月には、続編の『失踪日記2 アル中病棟』が刊行された。話は作者が十数年後に眠っている時以外は飲酒をしている状態になり、幻覚に襲われ自殺未遂を起こすようになったため、強制入院させられた様子を描いている。同作はフリースタイルの「このマンガを読め2014」で第1位を獲得した。