アンチヒーローになれるかもしれない主人公
病弱っぽい主人公がとある動機からMMAという打・投・極何でもありの総合格闘技を始める漫画です。主人公の青葉は教室の隅でぽつんと座っているタイプの大人しい少年。病弱だったため過保護な家族に加えて本人の独特な性格から友達もおらず、ガラの悪い同級生に時々シバかれていますが、偶々それを見かけた拳心に助けてもらいます。
拳心はMMAのホープで天才的な才能を持ち、なおかつ明朗快活でいつもクラスの中心にいるような典型的な陽キャです。いじめを見たら助けるし、悪い奴をボコって反省させますが、やや人の話を聞かない傾向があります。助けた青葉に対しても気遣うようでどこか自分の価値観を押し付けるような慰め方をしたところ、青葉が覚醒しました。
せっかく助けてもらったのに、助けてくれた拳心のその独りよがりが鼻持ちならないのでお前を殴ると心に決めます。良い風に解釈すれば、拳心は青葉に関心がないのでよく考えずに適当なことを言うので、ちゃんと話を聞かせるために一発ぶん殴って自分に関心を持たせようという感じです。当然返り討ちに合いました。拳心に悪気はありませんが、ついうっかりカウンターを合わせたという事でした。青葉が言葉にして嫌いなので殴りましたと言いますが、拳心はあまり気にせず「目標できてよかった☆」という感じだったので、青葉は晴れて「拳心を殴る」といいう目標のもと、やがてMMAの世界にはまり込んでいくのでした。また、青葉をシバいて拳心にボコられた、ガラの悪い同級生を勝手に友達認定していました。