隠し砦の三悪人

『隠し砦の三悪人』とは、1956年に上映された、黒澤明監督、三船敏郎主演の戦国時代を舞台とした寓話的作品である。
物語は山名家と秋月家の戦のあと、虜囚の身となった文太と又七が敗れた秋月家の白で埋蔵金探しの苦役をさせられているシーンから始まる。
その後二人は埋蔵金を持ち出した秋月家の侍大将である真壁六郎太と出会い、ヒロインの上原美佐演じる雪姫とともに、真壁の秋月家再興のための脱出劇に巻き込まれていくこととなる。
本作は3億4264万円の配給収入を獲得し、1958年の東宝配給映画の年間興行成績の1位になっている。
本作の脇役である文太と又七はジョージ・ルーカスが監督を務めた『スターウォーズ4』のキャラクターであるC-3PO、R2-D2のイメージソースともなっており、日本国内だけでなく海外でも注目されている。
黒澤明監督作は俗に黒澤映画と称され、本作以外にも『七人の侍』や『用心棒』など、国内外に広く評価されている作品が多い。