アホリズムaphorism

アホリズムaphorismのレビュー・評価・感想

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アホリズムaphorism
9

期待に胸を膨らませる学園生活。校門をくぐれば地獄の始まり。

空の島が見える子供だけが入学できる高校、楢鹿高校。
授業料は免除、将来も約束されているという好条件に惹かれ、主人公の黄葉は何も知らずに楢鹿高校に入学します。
しかしその学校は、生きて卒業できる生徒がほぼいないという地獄のような高校でした。
生徒は自分の手に書いた一文字の漢字を駆使して敵と戦いますが、生徒同士でも残酷な争いがあり、常に手に汗握る展開です。

新感覚のサバイバルホラーで、空の島が見える子供だけが入学できる、手に書いた文字を使って敵と戦うという設定に引き込まれました。
なぜ試練が開かれるのか、空の島とは何なのかなど、様々な謎が気になりページをめくる手が止まりません。

一部終了から約10年ぶりに第二部が始まり、一部の衝撃的な最終回からどうなったのかをやっと知ることができました。
他にもスピンオフが2作出ており、すべてを読むことで学校の歴史や人物のつながりなどを全部ではありませんが理解することができます。

普段は優しく強いが、黄葉を守るためならどんな手段も選ばない六道大という人物、
刀の文字を使う勇敢なヒロインアイラ、知的だがどこか抜けているルームメイトの日向など、個性的で魅力あふれるキャラクターがたくさんいるため、推しキャラができること間違いなしです。
グロい描写が気にならず、同じ展開の漫画に飽きてきた方にはぜひ読んでいただきたい作品です。