潔く柔く

『潔く柔く』は、いくえみ綾原作の漫画作品。2009年第33回講談社漫画賞少女部門受賞作。 集英社の『Cookie』にて2004年3月号から2010年3月号まで連載された。2010年6月号及び7月号には番外編『潔く柔く -切切と-』が、2013年11月号には特別番外編が掲載された。単行本は、マーガレットコミックスより全13巻が発行されている。2013年10月にはコバルト文庫より映画版のノベライズが出ている。
カンナとハルタは幼なじみ。高校1年生の夏、花火大会の夜にカンナはクラスメイトから告白されるが、同じ頃、ハルタが、カンナの携帯にメッセージを残したまま交通事故に遭い、他界してしまう。そのことが原因で恋ができなくなったまま社会人になったカンナは、出版社で働く赤沢禄と知り合う。無遠慮で悩みなどないように見える禄が、自分と同じように心に大きな傷を持っていることを知ったカンナは、次第に禄にひかれていく。過去をひきずるカンナと禄を中心にさまざまな人間関係が紡がれていく。大切な人を失った悲しみを抱く若者たちの成長や恋愛模様を数話完結のオムニバス形式で描いた作品。
最終章「カンナ編」が映画化され、2013年10月26日、東宝系にて公開された。主演は長澤まさみと岡田将生。日本テレビ放送網開局60周年記念作品。