マローボーン家の掟 / Marrowbone

マローボーン家の掟 / Marrowboneのレビュー・評価・感想

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マローボーン家の掟 / Marrowbone
10

ラストが衝撃のホラー映画

今回ご紹介させていただくのはアメリカ、スペインの映画「マローボーン家の掟」
「永遠のこどもたち」「インポッシブル」のセルヒオ・G・サンチェス脚本でアニャ・テイラー=ジョイも出演。
サスペンスホラー映画になります。ラストで明かされる衝撃の事実。伏線を見逃さずに!

以下ネタバレ含みます。

1968年母ローズは4人の子供を連れてイギリスからアメリカの自分の生家、マローボーンの屋敷へ引っ越してきた。
「ここで新しい人生を始めるの。今までのことは忘れなさい」
そうして家族の生活は新たに始まった。
しばらくして生活にも慣れてきた頃、ローズの持病が悪化し、子供たちを残し帰らぬ人になってしまった。
ローズは亡くなる前に長男のジャックに言い残した。
「あなたが成人するまでは私が死んだと知られてはいけない。ここを追い出されて、家族がバラバラになってしまうから」と。

母の死から1年。4人は遺言通りに暮らしていた。
その間に家で幽霊騒ぎが起こったため、家中の鏡を覆い隠すまたは撤去していた。
買い出しなどはジャックが行い、他の4人は家の敷地から一歩も出ない生活を送っていた。
ジャックは唯一の友人のアリーの付き添いのもと、事務手続きのために弁護士(トム)を尋ねる。
トムは素性のわからないジャックを不審に思い、調べるために、
「後日家まで尋ねるから手続きの費用を用意して待っていてくれ」と言った。
ジャックは費用の用意をしなければならなくなり、やむを得ず生前母に託されていた隠し財産に手をつける。
それは母が父から奪った金だった。
その金は呪われた金と呼ばれており、使うと自分たちも呪われると確信していたが、使う他に方法はなかった。
鏡を撤去してから幽霊騒ぎは治まっていたが、金を使った後から再び現れるようになった。
幽霊の正体は自分たちの父親だった。
父親(サイモン)は凶悪な犯罪者だったが、ジャックの証言により有罪判決になり、刑務所へ行くことになった。
だが、脱獄したとの知らせがあり、報復を恐れた一家は母の生家へ逃げてきたのだった。
母の死後半年後に父は彼らの前に現れ、襲いかかってきた。
ジャックは必死に抵抗し、父を屋根裏部屋に閉じ込めて餓死させた。
死体はまだ屋根裏にあり、その幽霊が現れているのである。

その頃トムは独自にジャックの素性を調べ、父親のことも、その時に消えた多額の金のことも知った。
その金を奪おうと彼はマローボーン家へ向かう。
マローボーン家へ着いたトムはジャックの隙を見て家中を探し始め、そこで屋根裏部屋への扉を見つけるが、頑丈に木の板で塞がれていた。
トムは金を隠しているに違いないと思い、扉を開ける。

異臭のする屋根裏部屋、トムは布の被った何かを見つけそれを確認すると、死体だった。
しかしそれはサイモンではない。死体は3人分あった。

という感じでホラーサスペンスの要素を含み進んでいきます。
本当にラストに関してはぜひ、映画本編で確認していただきたいです。
4人の兄弟はどうなったのか、トムが見た死体は?、鏡に幽霊が映るのはなぜ?
最後まで見た時に、衝撃と感動で私は泣いてしまいました。
大好きな映画です。
ぜひ、ご視聴ください!

読んでいただきありがとうございました。