蛇にピアス

蛇にピアスのレビュー・評価・感想

蛇にピアス
9

ここまで有名な映画にしたのは吉高由里子さんの凄さ。

ルイを演じた吉高由里子さんの体を張った演技に圧倒された。
吉高由里子さん初主演でこの役は、女優さんとしてのハードルが高いように感じるけれど、どんな役でもやってやろうと思っていそうな心意気を感じる役だった。
今の彼女からは想像も出来ない体当たり的な凄いシーンが満載で画面から目を落としてしまうほどだった。
舌に穴を空けてはピアスで穴を塞ぐを繰り返すルイ…それはまるでポッカリ空いた心を表現しているようだった。
ストーリー的には淡々とした感じだけど後半の予想外な展開が印象的だった。
背中の刺青は色合いが美しく芸術作品だなと感じた。
私たちがこうやって生きていく中でもこんな生き方をしている若者もいるのかな、こんな世界が実際に存在するかもしれないと考えさせられた。
小さなきっかけでルイの人生がどんどん狂ってしまう展開に見入ってしまった。
舌に穴を空けたり刺青を入れたり頻繁に濡れシーン等の演出が凄かった為か、全く飽きずに観ることができた。
また、出演キャストもとても豪華で驚いた。
シバは、セクシーでドSだった。だけど後半では、優しさが見えてこのギャップがとても素敵だった。
本当にアマを殺したのか?
私はルイの幻想なのではないかと…。