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天国でセカンドライフを過ごす文豪たちのギャグマンガ
夏目漱石や芥川龍之介、太宰治に宮沢賢治など国語の教科書はお馴染みの文豪が、死後天国でセカンドライフをエンジョイするギャグマンガだ。
ラノベ執筆のためにオタク文化に触れてみたり、コミケに参加したり、ホストクラブでバイトしたり、婚活パーティーに参加したり、
天国でも締め切りに追われて編集者から逃走したり、あの手この手で編集者をやり込めようとしたりなど、とにかくフリーダムに過ごす文豪たちのストーリーが面白い。
SNSをやったり、ネット掲示板で自分のアンチスレ見つけてキレたりとネット文化をナチュラルに使いこなしてるのも笑えた。
ギャグネタだけでなく、文豪のエピソードも作品に盛り込まれているから、ギャグで笑いながら文豪について勉強もできて正に一石二鳥な作品。
特に「ドストエフスキーについて論議する」と称して、参加した文豪の生前残したラブレターを公開したり、
幼少期のエピソードをそれぞれ語る回は個人的には必見。
作品紹介や登場した文豪の解説もあるので文豪のちょっとした入門編にもなるかも。
ただ、終始ギャグで展開されるので、特定の人物がイジられたりするような場面も出てくるため、ギャグマンガが苦手な人は楽しめないかも。