程よい軽さで家族愛を描いている作品
1989年、17歳のバスケットボールのスター選手マイク・オドネル(以下マイク)は恋人のスカーレットの妊娠により大学進学を諦め結婚の道を選ぶ。
そして30代2人の子持ちになった現在、妻スカーレットに家を追い出された上離婚を迫られ友人の家に転がり込んでいたマイクだったが、
仕事での昇進は見送られ会社をクビになり子供たちにも煙たがられ無視されて人生に絶望を感じていた。
傷心のマイクはかつての栄光の記憶が残る出身高校に向かう。
そこで自分のことを知っているという謎めいた用務員の老人に出会ったマイクは、「高校時代からやり直したいか」と聞かれそうだと答える。
すると一瞬目を離すと不思議な事に老人の姿は消えていた。
不思議な出来事に首を傾げながらも帰路についたマイクは用務員の老人が橋から飛び込むところを目撃する。
慌てて橋の下を覗いたマイクは不思議な渦巻きに引き込まれてしまう。
翌朝、ドロドロになりながら友人の家に戻ったマイクは、自分が17歳当時の姿に戻っていることに気が付き驚愕するが、
もう一度人生をやり直すチャンスだと喜び友人の協力で子供たちと同じ高校に入学する。
人生をやり直せると意気揚々としていたマイクだったが、そこで娘はバスケ部の乱暴者と付き合っている事、
そして息子は娘の彼氏から虐められている事を知り自分が17歳に戻った本当の意味を悟る。
子供たちの事に気をかけながらも妻スカーレットの気持ちを取り戻すべく奮闘するマイクだったが思い通りには行かず着々と離婚の話は進んでいってしまう…。
マイクは家族を取り戻す事ができるのだろうか
この映画はポップで軽いティーンエイジャーの学校生活を描きながらも一途に妻や子供達を思う父親の愛情の深さと、
その家族の大切さを忘れてしまっていた父親の後悔と苦悩が伝わってくるとても見やすい作品になっています。