プリズン・エクスペリメント

プリズン・エクスペリメントのレビュー・評価・感想

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プリズン・エクスペリメント
2

心理実験のえげつなさを教えてくれる作品でした

・あらすじ
1971年8月、アメリカのスタンフォード大学心理学部の教授により、夏休みの校舎を利用して「スタンフォード監獄実験」と言う人体実験が行われた。
2週間にわたり、被験者20名を看守と受刑者の役柄をあたえ、2グループに分ける。
事件を進行していくうちに生徒たちの精神は崩壊していく心理スリラー。
実話を基に作成された作品です。

・感想
始めは遊び半分で参加していた皆が、次第に役がらに馴染んでいき精神的に「支配者と非支配者層」に別れ始める様子は、
とても恐ろしく施設や環境、設備などが整っている中にいると、役を演じているといえ、人の考えを変えていき精神が役がらに支配されるんだと恐怖を感じました。
それが、たったの1日で変わり始めるので衝撃でした。
そして、人の心の脆さ、残酷さ集団心理の恐ろしさが見えてくる。
そんな映画でした。
こんな恐ろしい実験をまだ、未成熟な学生を募集し実際に行われていたんだと思うとゾッとし吐き気すらも覚えるほどでした。
一度も停止せずに最後まで見終えたので、飽きないストーリーで見入ってしまう作品ではあると思います。
この作品を見て教授は何を目的とし実験結果を何に活かそうと思ったのか、心の底から不明だと感じました。