鴨川ホルモー

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鴨川ホルモー
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【観ると京都に行きたくなる映画】鴨川ホルモー 京大生の奇妙なサークル活動を描いた青春ファンタジー

2006年に出版された同名小説を本木克秀監督によって2009年に映画化された「鴨川ホルモー」。
第一回沖縄国際映画祭において長編映画部門大賞である「ゴールデンシーサー賞」を獲得し、数多くのファンを持つ映画だ。
主演は山田孝之。
【あらすじ】
主人公・安倍は二浪した末、念願の京都大学に入学した新入生。
しかしその喜びだけで浮かれていられたのも五月までだった。
無気力を持て余したまま参加した葵祭の行列のアルバイト中に、同じく京大新入生の高村と知り合い、
ともに帰り道を歩いているところ京大3回生の菅原からサークルの勧誘を受ける。
不審に思った安倍と高村がどんなサークルなのかと訊ねても、
返ってくる答えは「フツーのサークルです。ごく普通の、ありふれた、どこにでもある、普通のサークルです。」だけだった…。

【見どころ】
この映画の見どころは何といっても物語中ずっと主人公たちが駆け回る京都の街並みの映像である。
奇妙なサークル活動に翻弄される京大生たちが伝統的な京都の街のいたるところでドタバタを繰り広げる映像は、
まるで自分も同じ空間にいるかのようなリアルな空気感たっぷりで、鑑賞後のあなたを「ああ、京都行きたいな」と思わせることだろう。