デビルシャーク/エクソシスト・シャーク

デビルシャーク/エクソシスト・シャークのレビュー・評価・感想

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デビルシャーク/エクソシスト・シャーク
2

伝説級のZ級映画

サメが登場する映画は数多く存在する。有名な良作もあれば安っぽい駄作までピンキリだ。
本作品もサメが登場する映画の一つなのだが、特筆すべきはクオリティの低さだ。
少し予算を削った程度のB級映画だと思っていると後悔する事になる。
この映画は、いわば「Z級映画」と呼べる代物だ。
まず、この映画にはストーリーらしいストーリーが存在しない。
「悪魔の力を持つサメが湖を訪れた人々を襲う」という粗筋なのだが、シーンの切り替わりが雑過ぎて流れが把握できない。
「この人物は一体何者なのか?」という疑問が殆ど解決しないまま話が進んでしまう。
加えて、メインであるはずのサメが殆ど登場しない。泳いでいるCGを使いまわしている。
登場人物が溺れたり血糊が映って初めて、その人物がサメに襲われたのだと理解できる。
グロテスクなシーンは少ないが、登場人物が嘔吐するシーンは異様に多い。
話の内容が分からず頭を痛ませているところに吐き気が加わるので、見ていると体調を崩すだろう。
極めつけはスタッフロールが終わった後。本編との関連性が無い、意味の無い映像を10分程度見せられる。

この映画を見ても、スリルや面白さといったものは得られない。後には何も残らない。
1時間あまりの時間を永遠の様に感じる事だろう。