ストロマエ / Stromae

ストロマエ / Stromaeのレビュー・評価・感想

ストロマエ / Stromae
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フランス語圏で圧倒的な人気を誇るアーティスト、ストロマエをピックアップ!

ベルギー出身のシンガーソングライターでラッパーのストロマエをご存知だろうか。日本国内ではまだあまり知られてはいないが、ヨーロッパ圏からロシアに至るまで圧倒的な人気を誇るアーティストの一人だ。
ストロマエはアーティストネームで、本名はポール・ヴァン・ハバーといい、ルワンダ人の父とベルギー人の母を持つ。ちなみにストロマエは音楽の巨匠を意味するマエストロの逆さ言葉である。
幼少のころから正規の音楽教育を受け、2009年に発表されたシングル曲「Alors on danse(アローオンダンス)」の大ヒットにより、一気にトップチャートに躍り出ることに。その楽曲は中毒性のあるハイテンポなヒップホップと電子音楽が特徴だ。
中でも2013年に発表された2作目のアルバム「Racine carrée(ラシーヌカレ)」は必聴の1作。代表曲の「Papaoutai(パパウテ)」は “Papa ou t'es?”つまり「パパはどこにいるの?」という意味の造語で、94年のルワンダの大虐殺で父親を亡くしている自身のアイデンティティと向き合った新しい楽曲だ。
また「Papaoutai」や「Tous Les Mêmes(トゥーレメーム)」などで魅せる191cmの長身から繰り出す奇抜なダンスとファッショナブルな衣装にも注目。彼は音楽活動の傍ら、アパレルブランド「Mosaert(モザール)」を設立し、マルチな才能を発揮している。気になる方は早速ミュージックビデオでチェックを。