イエロー・サブマリン(映画)

イエロー・サブマリン(映画)のレビュー・評価・感想

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イエロー・サブマリン(映画)
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往年のビートルズがアニメ映画に曲を寄せて歌をうたったという名作

『イエロー・サブマリン』は1968年に公開されたアニメーションミュージカル冒険映画で、その着想はビートルズの音楽から得ています。監督はアニメ製作者のジョージ・ダニング、製作はユナイテッドアーティストとキング・フィーチャー・シンジケイト。最初のメディア報道ではビートルズが実際に声優出演するとされていましたが、作曲と歌を除いては、実際のビートルズが出演したのは映画のクロージング場面だけ。アニメキャラのビートルズメンバーは本職の声優が声をあてました。映画は批評家と観客から好意的な反応を幅広く獲得しました。それはビートルズ出演の前作『Magical Mystery Tour』とは対照的な反応です。ピクサーの共同創立者で前チーフ、クリエイティブオフィサーのジョン・ラセッターは真面目なアート形式よりもアニメの方が観客の興味を惹き付けたからだとコメントしています。スマッシュヒット作に大化けしたと評するのは『Time』誌。この作品の公開から半世紀を経ても、本作はなおアニメーションの基準作であるとみなされています。後にジョン・レノンはこう言っています。「偉大な映画だと思う。ぼくの大好きなビートルズ映画で、今や息子のショーンも好きで、小さな子供はみんなこの映画のことが好きなんだ。」と。