10
名実ともにビッグスターといえる歌手
高橋真理子のスタートはラテンバンド、『ペドロ&カプリシャス』の二代目ヴォーカルとしてでした。そこで『ジョニーへの伝言』や『五番街のマリーへ』などを大ヒットさせてスターとしての地位を確立した後、ソロに転じました。その後数年間はヒット曲が出ませんでしたが、やがて『for you』がヒット。さらに『桃色吐息』がビッグヒットし、ソロ歌手としても地位を確立しました。さらに1994年のリレハンメルオリンピックのNHKでのテーマソング「 『遥かな人へ』から作詞も手がけるようになり、同世代の女性たちの熱い支持を集めるようになっていきます。そして最もチケットの取りにくいアーティストと呼ばれるようになったのです。彼女の魅力は、その独特なハスキーな声と表現力にあるのでしょう。迫力ある声で聴く者を圧倒するというよりも、魅力的な声で語るといった印象があります。さらに言えば、やはりその深みのある彼女の詞がファンを惹きつけているのです。