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対テロ報復戦争「不朽の自由作戦」で危機に晒された米軍の激戦を描いた佳作『アウトポスト』
『アウトポスト』は2020年に公開された米国の戦争映画で、アフガニスタン戦争でのカマデシュの戦いを扱っています。2006年、PRTカムデシュ(後に戦闘前哨基地キーティングに改称)は、北部アフガニスタンに設置された米陸軍前哨基地のうちの一つでした。同基地はヒンズークシ山脈に囲まれた人里離れた峡谷に存在しているので、「死の罠」と見なされていました。すなわち、同地に駐屯する部隊は定期的なタリバンの攻撃に晒され、「不朽の自由作戦」時の交戦の中で最も死傷率の高い戦闘の一つがここで生起したのです。映画は、カムデシュの戦闘で約400名のタリバン勢力と交戦した53名の米軍兵士と、2名のラトヴィア人軍事顧問の物語を紡いでいます。映画批評サイト「RottenTomato」では本作を「確たるリアリズムのもとに物語が展開されていく。『アウトポスト』は熟練の技が光るスリリングな作品であり、戦場の英雄たちを讃えるに相応しい出来映えである」と好意的に評しています。