マンイーター(映画)

マンイーター(映画)のレビュー・評価・感想

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マンイーター(映画)
7

凶暴な巨大ワニVS人間の死闘。命をかけた戦いに最後まで目が離せない!

場所はオーストラリアの世界遺産の国立公園。そこでのリバークルーズ中の災難を描くパニック映画。
主人公は仕事で仕方なく来たジャーナリストの男とどこか頼りない女性ガイド、そして癖のある乗客たちである。
前半は大自然を見ながら乗客達の人間模様をのんびり観ることになるが、このお決まりの嵐の前の静けさで否が応でも後半への期待が高まってくるのだ。
途中で雲行きが怪しくなってくるのは、遭難信号を目撃した辺りから。助けを求めている人がいる限りは助けに行くのだと、目の前の乗客の安全は無視して自分の意見を押し通す女性ガイドにイライラするが、この展開がないと話が進まないので仕方がない。
そしていよいよ凶暴ワニの出現。これが全く期待を裏切らない恐ろしさで次々と人間を静かに、確実に仕留めていく。避難場所の小島はもうすぐ水没、助けは次の日まで来ない、という最悪なシチュエーションの中、何とかして脱出を試みるが足を引っ張る者が出てきてことごとく失敗。絶体絶命の雰囲気が漂う。
ここまで来るとついつい一緒になって脱出方法を考え、自分もその場にいるような気持ちになってしまうのがパニック映画の醍醐味である。
途中、これで終わりかな?とほっとする場面もあるのだが、そこで終わらず最後の最後まで気が抜けないところがこの映画のおすすめのところだ。突っ込みどころは多々あるが、あまり深く考えずにハラハラドキドキ感を楽しんでほしい。