ザ・ギフト(2015年の映画)

ザ・ギフト(2015年の映画)のレビュー・評価・感想

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ザ・ギフト(2015年の映画)
8

不気味な男から次々と贈られるギフトとは?ラストに戦慄!

ハイスペックな夫サイモンと幸せな家庭生活を送るロビン。
カリフォルニアでの豪華な一軒家での生活をスタートさせたある日、偶然夫の同級生だというゴードと再会。
ところが懐かしいはずの同級生なのになぜか浮かない表情の夫。
再会を喜んだゴードは折につけて夫婦にギフトを贈るようになってくる。
しかしこのゴードという男、とにかく怪しいのだ。
なのに、妻のロビンはゴードに対して好意的に接しすぎていてやきもきしてくる。
そうこうしているうちに夫婦の周辺で異変が起きるようになって、ゴードは明らかにクロだと思える。
この辺りでは単なるストーカーの話だと思うだろう。
だが、ストーリーが進むにつれてゴードだけでなく完璧で良き夫に見えたサイモンの人間性にも疑問が湧いてくる。
何か2人の間には秘密があるのではないか?
中盤からはもうサイモンとゴード、どちらも怪しく見えて人間不信になりそうになる。
劇中で妊娠が発覚し、妊婦となった妻ロビンの心労を思うと本当に気の毒だ。
そして全てのピースがピタリとはまるラストシーンではあまりの衝撃にしばらく言葉が出なかった。
これこそまさに因果応報と言うべきであろう。
全体的に淡々と話が進んでいくが、観終わった後も謎が残る、後味の悪さも印象的な良作のサスペンスと言えるだろう。