ボクらは魔法少年

ボクらは魔法少年のレビュー・評価・感想

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ボクらは魔法少年
10

強くて「可愛い」男の子達の熱い戦いが魅力的!

タイトルのとおり「魔法少年」ものの此方の作品。パッと見て「魔法少女と見紛うばかり」の可愛らしい少年達の物語です。
ここでただ少年達が可愛い服を着て人助けをする物語、と思っていては勿体ない!
なぜなら彼らは「少年」で、男でありながら「可愛さへの恥じらい」や「弱さへの苦悩」を持っているからです。
例えば主人公のカイトくんは、普段がやんちゃで元気なガキ大将、そしてお父さんに「男は強いことが大事」だと育てられてきた健康な男の子。
最初こそ「男の自分がピンクのフリフリなドレスを着て人助けをするなんて恥ずかしい!」と恥じらっていた彼だが、「人を助ける」ことに恥ずかしいことなんてないと理解します。
しかし彼はまだ子供。先輩魔法少年であり、今は敵の「ケモノチック」となってしまった少年に「恥ずかしい」と言われたことで、自らも「ケモノチック」サイドに堕ちてしまうことだってあるのです。
それでも少年たちは戦います。例えば自分に魔法少年の素質がなくたって、魔法少年達の雇用形態がブラックだとしたって、魔法の力が使えなくたって。
なぜなら彼らは「可愛い物が大好き」で「大好きな人を助けたい」と思う「普通の男の子」だから。
どんな敵がやって来たとしても、少年たちは必死に戦い、そうして友情や自信を深めていくのです。