戦場にかける橋 / The Bridge on The River Kwai

戦場にかける橋 / The Bridge on The River Kwaiのレビュー・評価・感想

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戦場にかける橋 / The Bridge on The River Kwai
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日本軍による連合軍捕虜虐待行為が崇高な作品として仕上がった『戦場にかける橋』

『戦場にかける橋』は、1957年に公開されたデヴィッド・リーンが監督した戦場叙事映画であり、ピエール・ブールが執筆し、1952年に発表された小説が原作です。本作はビルマ鉄道建設を歴史的な背景として用いています。出演はアレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、ジャック・ホーキンス、早川雪洲です。
初期の脚本家はカール・フォアマンで、後にマイケル・ウィルソンに代えられました。両脚本家ともに秘密のうちに執筆に従事しました。彼らの名前はハリウッドのブラックリストに掲載されていて、英国に逃亡して執筆を続けていたからです。その結果、英語の話せないブールが脚本担当としてクレジットされて、アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しました。後年、フォアマンとウィルソンが死後にアカデミー賞を受賞しています。
『戦場にかける橋』は名作の一つとして広く認識されています。1957年に最高の収益を上げた作品で、批評家から絶賛されています。最優秀作品賞を含む、7つのアカデミー賞を受賞しています。1999年には英国映画研究所が本作を20世紀の偉大な英国映画の11番目として選出しました。
映画批評サイトの「ロッテントマト」は「この複雑な戦争叙事映画は過酷な問いを投げかけ、安易な回答を拒んでおり、、俳優アレック・ギネスと監督デヴィッド・リーンの経歴を決定づける作品となった」という高い評価を掲載しています。