狂乱家族日記

狂乱家族日記のレビュー・評価・感想

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狂乱家族日記
8

憧れの家族

正にタイトル通りの様な内容だと感じる作品である。ジャンルとしては基本的なファンタジーもの。架空の国家を舞台に巻き起こる様々な騒動と其々のコンプレックスを抱えたキャラクター達の成長と家族愛を描いた物語である。
様々な超常現象に対処する国家機関、超常現象対策局の任務として、人間、動物、生物兵器、等のさまざまな存在と家族になることから物語が始まる。『狂乱家族』と呼ばれる彼らの母親であり、物語の進行役を担う事が多い凶華を中心に様々なトラブルを『宴』と称して家族達と騒がしく解決していくというのが基本的な筋道である。
物語の最初には、タイトルの通りの家族同士の交換日記、『狂乱家族日記』から抜粋された一文が書かれている。それが後の家族たちの心情だったり、スピンオフ的な役割を果たしたりする。日記を書いた本人以外の家族の感想のようなコメントも記載されている。全体なストーリーとしては、タイトルの通りというしか無いギャグ要素が強い作品だが、不真面目な世界観にも関わらず、真面目なストーリーを展開しようとして、矛盾や混乱をしてしまう事が多々存在する。本編しか知らないのに、外伝のキャラが普通に登場してきたり、時系列的にちょっとおかしな面が多々存在する。