マジカルアドベンチャー『魔動王グランゾート』でみんなもおもしろマジカルしようぜ!
今回レビューするのは、1989年に日本テレビ系列で放送されたサンライズ制作のロボットアニメ『魔動王グランゾート』です。
スタッフは原作に広井王子、監督に井内秀治、キャラクターデザインは芦田豊雄が率いるクリエイター集団、スタジオ・ライブをはじめとする『魔神英雄伝ワタル』の制作陣。
そして、メカニックデザインには『機動戦士ガンダム』など、数々のアニメでデザインを担当した大河原邦男、そして主題歌と劇中の音楽は後に『サクラ大戦』で知られることになる田中公平が担当しています。
人気を博した前番組『魔神英雄伝ワタル』の兄弟作品とされることも多い本作ですが、魅力はなんと言ってもグランゾート、ウインザート、アクアビートをはじめとするスーパーロボットの活躍、そしてロボット『魔道王(まどうキング)』に搭乗する3人の少年『魔道戦士』の遥大地、山本ガス、ラビの友情溢れる冒険活劇です。
・合言葉は『おもしろマジカルしようぜ!』
『魔動王グランゾート』の舞台は西暦2100年の月。
町内の福引きで月旅行を当てた主人公の少年、遥大地が月でうさぎ人間と呼ばれる『耳なが族』の少女、グリグリと彼女の祖母、大魔法使いの『V-メイ』と出会い、魔道王『グランゾート』を召喚した大地は魔道戦士となり、『ウインザート』、『アクアビート』を召喚する少年ガス、ラビとともに、月の内側にある世界『ラビルーナ』を冒険する、マジカルアドベンチャーです。
・スーパーロボットが盛り上げる少年の冒険物語
『魔道戦士』に選ばれた3人の少年が乗る『グランゾート』『ウインザート』『アクアビート』が活躍するシーンは圧巻!スーパーロボットが好きな方にはたまらないはず。
また、大地、ガス、ラビの喧嘩もありつつ絆を深めていく友情物語は『少年もの』のど真ん中です。
そういった少年が活躍する冒険活劇が好きな方にもこの作品は最高にたまらないはずですよ!
・ロボット搭乗のバンクシーンが少々長い
王道のロボット、少年ものが好きな方にはうってつけの『魔動王グランゾート』ですが、敢えてマイナスポイントをあげるとすると『ロボットのバンクシーンが長い!』です。
というのも、この『グランゾート』は大地たちがロボットに搭乗するシーンが、1話あたり2分前後あります。後半は多少短縮されますが、それでも1分以上はあります。
本作は全41話で、話数がそれなりにありますから毎回観てると、(長いなあ???)と 思ってしまうかもしれません。
また、『魔神英雄伝ワタル』の後番組でフォーマットを踏襲していることもあり、前作である『ワタル』に比べると世界観の独自性やアイデアの斬新さには欠けるかもしれません。
しかし、それを補って余りあるほどのものが『グランゾート』にはあります。
OPの『光の戦士たち』の冒険&ロボットアニメ感溢れるカッコよさ、友情、ロマンあるSF要素、夢いっぱいの魔法、魔道力???
もちろん、ストーリーも素晴らしいのですが、ここでは解説しません。
それはあなた自身で確かめてください。
では『みんなも、おもしろマジカルしようぜ!』