紆余曲折の末に映画化された不朽のテレビSF『スタートレック』
『スタートレック』は1979年に公開された米国のSF映画で、監督はロバート・ワイズです。映画シリーズのプロデューサーでもあるジーン・ロッデンベリーによって創作されたテレビシリーズをベースにしています。映画版『スタートレック』シリーズの第1作で、オリジナルのテレビシリーズ第1作の演技陣を踏襲しています。本作では2270年代に舞台が設定され、神秘的で驚くほど強大な雲状の生物が地球に接近して、通貨途上にあるものすべてを破壊してきているという状況です。ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)提督は最近改装された宇宙船USSエンタープライズ号を指揮権を引き受けて、地球を救い、雲状生命体の正体を確かめる任務を率いることになりました。
オリジナルのテレビ版が1969年に打ち切られたとき、ロッデンベリーはパラマウント映画に映画版製作に向けての資金提供を働きかけました。テレビ版の全米再放送の結果に気を良くした映画会社は映画版の製作開始を1975年に構想しました。何人かの脚本家が叙事的な脚本を書こうと試みましたが、どれもパラマウントを納得させることができず、同映画社は1977年に映画化構想を放棄します。その代わりにパラマウントはテレビ版を「フェーズII」として復活させることを再検討しました。『未知との遭遇』の興行的な成功によってパラマウントは『スターウォーズ』以外のSF映画も成功するものと考えを改めました。
1978年にパラマウントは1950年代以来最大の記者会見を開いて、ワイズがおよそ1500万ドルでオリジナルのテレビシリーズの映画版を監督することを発表しました。エイタープライズの内装も外観も改装され、衣装デザイナーのロバート・フレッチャーは新しい制服を提供し、プロダクションデザイナーのハロルド・マイケルソンは新しいセットを製作しています。ジェリー・ゴールドスミスはオリジナルTV版を連想させるイントロの映画音楽を作曲しています。