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アニメーションと実写をうまく融合させた刺激的な作品
役者の動きをトレースしてアニメーションにしたAmazonオリジナル作品で、交通事故をきっかけに特殊能力を得た主人公が、その能力を使って父の死の真相を解明しようとするストーリーです。
実写のようなリアルなキャラクターたちとアニメならではの映像演出が融合して、とても摩訶不思議で、でも引き込まれてしまう世界観が表現されています。主人公が能力のせいで現実/現在と精神世界/過去を行ったり来たりして振り回される様子がスピーディに描かれていて、見ている方も一緒に旅をしている気分です。
ストーリー自体は一見荒唐無稽なのですが、この作品の重要なキーである統合失調症という見方を加えるともっと深くなります。すべてを病気の症状として片づけてしまえるのか、そもそもこれは病気なのか？という問いかけを感じます。
ユーモラスな会話がテンポよく展開されるのも特徴です。特に主人公と父親が、深刻になってしまいそうな場面で”仲のよい、冗談好きな普通の親子”の会話を繰り広げるので、そのギャップも見どころです。
ただ、映像演出が刺激的（暴力や性的な意味ではなく、アニメーションの動き方）な部分があるので、乗り物酔いしやすい方は特に気をつけたほうがいいでしょう。
父親の過去についてのストーリーはシーズン1で完結しましたが、その後どうなるかはシーズン2の完成が待たれます。