マチネとソワレ

マチネとソワレのレビュー・評価・感想

New Review
マチネとソワレ
8

演劇が好きな人にお勧め!

タイムリープと演劇を掛け合わせた、割とガチ演劇漫画です!現実感はタイムリープもあいまって少な目なので、演劇を馬鹿にしないでよ!って人はもしかしたら好まないのかもしれない。
主人公は人気俳優を兄に持つ弟君が主人公なのですが、この弟君はお兄ちゃんが好きすぎるのか、演劇が好きすぎるのか、生活のすべてを兄と演劇の事を考えて過ごしているような人物です。
兄と比べられることでそこそこの役は来ても実力の前に兄の色眼鏡を付けられて判断されている弟君にとって、演劇は糞でしかないのに兄も演劇も好きだから辞められない、そんな時に人気演出家の舞台での出演が決まった兄が突然死んでしまう。
世界は当然自分に目が行くのだろうと思った矢先に、自分の事を知らない世界にタイムリープしてしまう。タイムリープした世界には死んだはずの兄が生きていて、少しづつ違うところはあるものの、ほとんどは同じ世界だった。自分の本当の実力をここでなら試すことが出来る、兄の色眼鏡のない世界で一人の演劇人として、挑戦をしていく漫画となります。
作画についても本当に実力があり、見ずらい絵をかくような作者さんではありません。キラキラ絵が苦手なんだよね、って方にはあまりお勧めできないかもしれませんが。
文字なども説明文はほとんどなく、会話のみの為、サラサラと読めてしまうのも魅力かなと思います。今現在の演劇がおかれている状況なんかも、そうなのかな?と思わせるような話もあり、演劇やドラマなんかをよく見るよって人にお勧めしたい一冊です。