7
息をも吐かせないアクションスリラーの傑作『フレンチコネクション』
『フレンチコネクション』は、1971年公開の米国のアクションスリラー映画で監督はウィリアム・フリードキンです。脚本はアーネスト・ティディマンで、原作は作家ロビン・ムーアが1969年に発表したノンフィクション『フレンチコネクション』です。この映画ではニューヨーク市警の刑事ジミー・「ポパイ」・ドイルと、バディ・「クラウディ」・ルッソ(実在のモデルは麻薬課刑事のエディー・イーガンとソニー・グロッソ)がフランスのヘロイン王であるアレン・シャルニエを追跡するストーリーが展開されています。ポパイにはジーン・ハックマン、クラウディにはロイ・シュナイダー、シャルニエにはフェルナンド・レイがキャスティングされていて、そのほかにはトニー・ロ・ビアンコとマルセル・ボッゾーニにも出演しています。
フランスのマルセイユでは地元警察の刑事がアラン・シャルニエを追っていました。シャルニエは世界最大の麻薬密売シンジケートを取り仕切っています。その刑事はシャルニエの放った暗殺者ピエール・ニコリによって消されてしまいました。シャルニエは米国で3200万ドル相当の麻薬を密売する計画を立て、運び屋を船でニューヨークシティに送り込もうとします。ニューヨークでは、ジミー・「ポパイ」・ドイルと、バディ・「クラウディ」・ルッソの両刑事がやけ酒を飲みに外出する途中で、泳がせているチンピラはジョエル・ワインストック弁護士とコネがあることを目撃しました。その弁護士はNY市の麻薬密売網とコネクションを持っていたのです。