バタリアン / Battalion

バタリアン / Battalionのレビュー・評価・感想

バタリアン / Battalion
8

ストーリーをきっちりまとめているホラー映画が見たい人におススメ

医療品倉庫の会社で働くおじさんのフランクが、新人のフレディに地下室に隠している軍の秘密兵器であるゾンビが入った缶を見せます。そしてフランクが缶を叩いて壊して、中のガスを撒いてしまいます。会社の冷凍庫で保存していた死体がガスで蘇り、フランクたちは証拠隠滅のために焼却炉で死体を燃やしました。しかし、死体に付着していたガスが雨になり、墓地の死者たちが雨を浴びてゾンビと化し、被害の拡大が止まらずに収拾がつかなくなってしまうのです。最終手段で軍への緊急連絡先に電話すると大尉の自宅に繋がり、大尉の指示で軍の砲台から爆弾が発射されて町が丸ごと破壊されました。しかも、ゾンビ問題が解決したようで解決せず、続編がありますよと言わんばかりに墓場から再びゾンビが出てきて、エンディングになります。
登場人物の軽率な行いが原因でゾンビパニックが起きて、爆発オチで片づけたうえに続編を作る意思を伝えての終幕という構成である『バタリアン』は、ベタなストーリー展開のパターンだらけでした。けれども、大尉が宮殿のような自宅に帰って来たワンシーンを、爆発オチへの伏線としてごく自然につなぎ合わせていたり、余計なツッコミどころもなく、物語構成が綺麗に組み込めている良作でした。加えてこの映画からは、「仕事でやらかしたら下手に隠ぺいしようとしないこと。さっさと上司に相談しないと想像以上に酷い目に遭う」という、骨身に染みる教訓を得られました。

バタリアン / Battalion
6

名作ホラーコメディ映画「バタリアン」

ゾンビコメディ作品といえば外せない名作が「バタリアン」でしょう。ストーリーは、死体処理場で働く二人の男性がふとしたことで死体処理場の死体を復活させてしまったことをきっかけに街に大群のゾンビ(バタリアン)がはびこってしまう…という内容のお話です。
この映画はそれまでのゾンビ映画とは違いゾンビ側の視点で物語が展開していくというのが魅力的な作品です。ゾンビ(バタリアン)の種類も豊富で上半身だけの女性のゾンビ(バタリアン)オバンバ、コールタール付けになっているタールマン、黄色い体のハーゲンタフなど様々なバタリアンが登場しているのもこの作品の魅力の一つだと思います。
またこのバタリアン、ヘッドショット、首をのこぎりで切るなどしない限り従来の方法では無力化できないという強敵ぶりがホラーとしての恐怖感を高めている結果となっているのではないかと思います。完全に無力化するには細胞一つ残さずばらばらにするしかないなどなど、そんなバタリアンですが、つぎつぎと現れるバタリアンを前に人間側は限りなくピンチが続きます。
終盤に立てこもる小屋の中で人間たちははたして生き残ることができるのか!?