皮膚を売った男

皮膚を売った男のレビュー・評価・感想

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皮膚を売った男
8

世にも奇妙な物語みたい

すごく怖いし、なんて設定だって思うけど、意外にもエンタメ性もあっておもしろい映画でした。話はそこまで長いものでもないと思うんだけど、芸術の映画っぽく、いろいろ表現が面白いって感じでした。いろんなアートが見れたりもして、思っていたよりも社会派ドラマだけの映画ではないイメージです。自分がアートになるって世にも奇妙な物語みたいですよね。てか、こういう話ありましたよね、刺青をすごい人に彫ってもらって、美術館に飾られるみたいな...。それを思い出しました。自由と引き換えに何を売るのか、こんなことをしないと恋人に会えないだなんて、といろいろ考えさせられました。それでも、自国よりもいいっていうのがすごく…。私はあまり世界情勢について知らないけど、知らないといけないなって考えさせられました。また、オークションのシーンはほんとにぐっときます。アートとは何かとも考えたし、いろんなアートがあってそれはいいことなんだけど、やっぱり高値で売られたりとか金のにおいはする者なのねと感じたり、純粋にアートってあんまりないのかなとか思っちゃいました。本作が作られた発端であるアーティストヴィム・デルモアさんについてももっと詳しく調べたくなりました。