恋する寄生虫

恋する寄生虫のレビュー・評価・感想

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恋する寄生虫
6

SFだったとはびっくり。

もっとこう、虫と感じている人たちだけど、ほんとは違うみたいな話かと思ったら、ほんとに寄生虫がいて、宿主が自殺してしまうみたいな話になって戸惑いました。これはSFだったんだとびっくりです。でも、林遣都と小松菜奈という超いいキャストだし、おもしろかったです。潔癖症や四川恐怖症など、いきにくい人たちがひかれあう、それは自然なことのように思えました。なのに、それが虫のせいだったなんて切ないです。そりゃあ駆除はしたくないかもなって思います。小松菜奈さんの体当たり演技がすごかったです。彼女はすごくきれいだから、きっと見られすぎてそれで視線恐怖症になったのかななんて背景を考えてしまいました。きれいだけどどこか精神が不安定な感じもするから、このキャスティングはあっていたと思います。一方、林さんも線が細くて、繊細そうな感じなのでいいですね。彼って昔からちょっと変わった役をやってきた気がしますが、それが似合う男です。二人の今後はどうなるのか、よくわからなかったけど、虫のせいでもなく愛し合えればいいのになあと思います。てか、本当に虫というものがいたらと想像すると怖くなる設定だったなと思います。結構こみいってて、よくわからない感じがいろんな人を虜にしたのかなって気がします。だから、漫画化や映画化したのでしょう。魅力的なお話でした。