IDOL -あゝ無情-

IDOL -あゝ無情-のレビュー・評価・感想

New Review
IDOL -あゝ無情-
6

アイドルの光と影

わたし自身BiSHファンですが、清掃員(BiSHの熱狂的なファンの呼称)という程でもないです。松隈ケンタのロックでPOPな曲調と、エモく切ない詞と、アイナの独創的な振り付けが売りです。ファンでない人でも「オーケストラ」とか「プロミスト・スター」などは一度聴いたことがある方も多いと思います。
この作品はそのBiSHが所属する渡辺淳之介率いるアイドル芸能事務所WACKのオーディションドキュメント映画です。映画の内容はアイドルになるための過酷なオーディションと第二期BiSが解散する様子が並行して描かれています。
アイドルって運とか環境とかその時代の流れに左右される面が大きい商売です。わたしの見る限り、BiSHがAKBで第二期BiSが乃木坂っていう感じで、実力的にも楽曲も遜色ないような感じでした。BiSが何故か迷走して売れなかったんですね。
6人から9人の大所帯にしたのも間違いでしたし、クラッシュ&ビルドならぬクラシュ&クラシュの奇才WACK代表渡辺淳之介の悪い面が出たような感じでした。BiSHになれなかった女たちの悲しい物語、タイトル通りああ無情、とにかく理不尽です。
この映画の1年後にコロナが始まり、地下アイドルを含めアイドル受難の時代。かなり淘汰されていると思いますが、またみんな笑顔でコンサートが出来る時がもうすぐ来ると思います。