アンネの日記(1959年の映画)

アンネの日記(1959年の映画)のレビュー・評価・感想

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アンネの日記(1959年の映画)
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ナチスの魔手を逃れて潜伏生活を送ったユダヤ人少女の日記を映画化した名作『アンネの日記』

『アンネの日記』は1959年公開の映画で、1955年に発表された同名のピュリッツァー賞受賞の舞台を原作にしています。舞台そのものは死後に出版されたアンネ・フランクの日記を基にしています。アンネは第二次大戦中に家族と一緒に避難所に暮らしていたユダヤ人の少女です。監督はジョージ・スティーヴンス、脚本はフランセス・グッドリッチとアルバート・ハケット。本作は舞台と原作の日記が映画化された最初の作品で、ブロードウェイの舞台配役の3人が出演しています。
アンネ・フランクの書いた日記の冒頭はすべて「こんにちは、キティ」で始まります。日記は戦後に父オットー・フランク(映画ではユダヤ人であるジョセフ・シルドクラウトによって演じられている)によって出版されました。映画の撮影はロサンゼルスの工場に舞台を再現した場所で行われ、屋外場面はアムステルダムの実際の建築物で撮影されました。
映画は批評家によって好意的に受け入れられ、『アンネの日記』の最良の映画化作品であると多くの場合に考えられています。現在でも映画批評サイト「ロッテントマト」では78%の評価レイティングを誇っています。シェリー・ウィンタースが最優秀助演女優賞を受賞したほか、1960年度のアカデミー賞3部門でオスカーを獲得しています。後のシェリーは自分のオスカーをアンネフランク博物館に寄贈しています。