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ネコファースト社会の実現を目指す猫たち!
猫好き向けサイト「ねこねこ横丁」で2018年10月22日〜2019年2月22日にわたって連載されていた猫漫画です。作者の深川直美さんはイラストレーターで、多くの書籍の表紙や挿絵を手掛けておられるほか、朝日新聞beの連載コラムなどの挿絵で1コマ漫画のような面白味のある作品を描かれている方です。
物語は公園で集会をする3匹の地域猫と、一癖も二癖もある人間たちとの絡みがコミカルにえがかれます。
猫たちのリーダー(?)ダイトーリョーは人間に捨てられた恨みから、「人間を排斥したネコファーストの社会を実現するのだ」と息巻いて演説しますが、あとの2匹のナガソデと小松菜(小松菜の箱で捨てられていたため)はかなり冷ややか。でも気まぐれに、日によっては賛同することもあります。
公園にはいろんな人間がやってきて、猫にかまったり、猫からかまわざるを得なかったり、怪しげな儀式をしたり、落ち込んだり争ったり…抱えた問題は解決したりしなかったり。
猫も可愛いばかりの描き方はされませんが、主張の強さが強調され面白いです。
全12話が1冊の単行本になっていますが、第2話だけが連載時と大きく変更されています。「ねこねこ横丁」にて1〜3話は読むことができますので、読み比べてみるのも良いのではないでしょうか。