キャンディ(2006年の映画)

キャンディ(2006年の映画)のレビュー・評価・感想

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キャンディ(2006年の映画)
8

ドラッグのおそろしさ

ヒース・レジャーの死因を考えると、見ていてきついものがある話でした。ドラッグをすることにとらわれた生活というか、そのためのお金のことしか考えられなくなっているという感じでした。それはすごく悲しいことです。主演が美形だから見ていられたけど、いや、彼らでもちょっと見ていてつらいし、荒んでるし、おいおいって思いました。このまま、二人がどうなっていくのか、悲劇しか待っていないんじゃないかと思っていましたが、意外にそんなことはなくよかったです。もちろん、本当はお互いに更生して、一緒に暮らすってのが一番ハッピーなエンドだったのかもしれません。でも、二人でいるとダメになる、そういうカップルもいると思います。男が、女と同じ道を行かないことを決めたのはすごく意味があるし、愛だなって思いました。二人が二人で過ごした時間は本当で、それが永遠に愛だけの世界でいるためには、もう一緒にいないほうがいいというか、一緒にいたら破滅しかないってわかったんだろうなって感じです。ヒースは本当に繊細な感じがよく出ていて、役にぴったりでした。アビー・コーニッシュもすごくかわいかったです。こんなかわいい人が…っていう切なさが感じられて、いいキャスティングだなと思いました。