リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様

リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様のレビュー・評価・感想

リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様
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変な夢を見ているような感覚。でもやっぱり「テニプリっていいな!」

映画のストーリーは、漫画の原作で描かれていない「テニスの王子様」と「新テニスの王子様」の間の3か月を描いている。主人公リョーマは武者修行をしにアメリカに行くのだが、初めから笑いが止まらない展開が次から次に押し寄せてくる。
テニプリでよくある展開だが、まずはギャングに絡まれる。それをリョーマが可憐なテニスの技で切り抜けるのがいつもの流れなのだが、今回はそこで終わらない。
ギャングたちとのラップバトルが始まり、最終的にはタイムスリップまでしてしまう。
タイムスリップ先はリョーマの父、越前南次郎がトッププレイヤーとしてアメリカで活躍していた時代。
リョーマはタイムスリップ先で、南次郎の試合を見られることになる。
後に引退試合となるその試合。
何故父親が引退したのか。
父親を引退させないためにリョーマがマフィアと戦うストーリーになっている。
あらすじだけ辿ると、ハートフルな内容なのだが、ポイントごとに必ず突然のミュージカルが始まる。
リョーマが父親に電話をかけるシーンでは時空が歪んでなぜかライバル校でテニプリのシンボルとも言える跡部様に繋がり、寝起きの跡部様まで拝見できてしまう。
とにかくツッコミどころが満載な映画で90分間置いていかれまくる。
しかしストーリーが終わった頃には何故か号泣。やっぱりテニプリっていいなってなるいつものテニプリの不思議な感覚になって終わる。
テニプリが誇る歌やミュージカルといった、コンテンツをフルに活用した大傑作といえる。