ジャージの二人

ジャージの二人のレビュー・評価・感想

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ジャージの二人
8

ゆったりまったり

毎年夏に避暑地で過ごす親子の話です。
その際、ジャージを着るから、ジャージの二人という題なんですが、息子、堺雅人、父、鮎川誠、どちらもジャージが似合っています。細身だからでしょうか。この着こなしが、キャスティングの理由なんじゃとさえ、思います。

お話は何か大きなことが起きるという琴はなく、息子が妻の不倫で悩んだり、父の娘(息子とは腹違い)がやってきたりするだけです。でも、それがなんだかおもしろいです。近所のおばちゃんが、お茶に誘ってくれたり、写真をとってくれたりします。そのおばちゃんが言うように、2人は似てないようで似ていて親子感がでていました。
また、携帯が入らない山奥ってのもよくて、携帯が入る場所までいちいち行かなきゃいけないのがおもしろかったです。邦画にはこういう、ただゆったりまったりしたものがたまにありますが、私はそういうのが結構好きです。

堺雅人さんもすごくゆるくて、この役にあっているし、堺雅人さんらしさの出ている役でした。ジャージもいい味をだしていて、胸にある小学校の名前をなんて呼ぶのかとか、どうでもいい会話が楽しいです。何かが起きる、派手な映画もいいけれど、こういうのもまた趣があるなあと思いました。