オペレーション・フィナーレ

オペレーション・フィナーレのレビュー・評価・感想

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オペレーション・フィナーレ
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世紀のナチス戦犯アイヒマンを捕縛したイスラエル諜報部隊モサドの活躍を描いたアクション佳作。

『オペレーションフィナーレ』は2018年に公開された米国の歴史劇映画で、監督はクリス・ワイツ、脚本はマシュー・オートン。出演はオスカー・アイザック(製作)、 ベン・キングズレー、 リオル・ラズ、メラニー・ロラン、ニック・クロール、ヘイリー・ルー・リチャードソン[です。本作は1960年に元親衛隊将校アドルフ・アイヒマンを捕縛したイスラエル特殊諜報部隊の将校の行動を追っています。イスラエルの当局者ピーター・マルキンによる回想録も含めた、複数の出典文献が映画の筋書きの基本になっています。映画は米国ではメトロゴールデンメイヤーとアナプルマピクチャーズ(現ユナイテッドアーチストリリーシング)のジョイントで劇場公開されて、賛否の混じった評価を批評家から得ています。
批評集積サイト「ロッテントマト」の批評のコンセンサスは「『ドラマとして仕立てるにあたって、実際のできごとの深みと複雑さが若干うちなわれた可能性があるとしても、オペレーションフィナーレ』は練られた企画の、演技陣も好演した、全体としては娯楽作のテイストの作品である」でした。
ハリウッドレポーターのジョン・デフォースは本作のことを「躍動感のある歴史的なスリラー」と評して、「『アルゴ』のほうがよりエキサイティングで、『ミュンヘン』の復讐譚のほうがより好ましいのでこの作品が映画史の殿堂入りすることはないにも関わらず、本作の出演陣は強力で、1996年の『審判』よりもアイヒマン捕縛の逸話を見事に劇として仕立てたと評価し得る」と述べています。